お医者さん

多くの人が不安に感じる放射線治療。
しかし実際には、この治療法は患者さんへの体の負担が少ない治療法なのです。
ここでは、放射線治療と診療放射線技師について説明します。

放射線治療は放射能が怖い?正しい知識を身につけて不安をなくそう

放射線マーク

情報が少ないから不安になる

放射線治療と聞いて、どのような治療を行なうのか詳しく解答できる人は少ないでしょう。
放射線という、なにやら恐ろしげな単語のイメージから、治療を受けることに不安を抱く人も多いのです。
放射線治療は一般的な認知度が低く、いい加減な風評も多いので、誤解を受けやすい治療法です。
しかし、正しい知識を身につければ、それほど危険な治療法ではないと気づくはずです。
では、そもそも放射線治療とは一体どういったものなのでしょうか? 

悩む男性

放射能被ばくを心配している人が多い

放射線治療で多くの人が懸念することといえば、放射線による被ばくです。
かつての原爆による被ばくの被害や、近年発生した原発事故での放射能漏れによる情報を見聞きし、少しの被ばくでも危険なのではと考える人も多いでしょう。
しかし、医療行為として行なわれる放射線治療は、決して危険な治療法というわけではないのです。

60代さんの素朴な疑問

放射線治療を受けると何らかの影響はありますか?

放射線治療機器から照射される放射線量は極めて微量なので、
人体に与えられる影響は比較的低いものといえます。

また、医師や技師、物理の専門家ががん腫瘍以外の部位に照射されないよう厳密に計算しながら照射をするので、放射線による悪影響は低いレベルで抑えられます。

放射線治療を受けるときに注意した方が良い2つのこと

治療を受ける患者さん

放射線治療は休まず計画的に受ける

放射線治療は体への負担が少ないため、日常生活を送りながら治療を受けることができます。
しかし、日常生活を送っていると、仕事の都合やプライベートな問題により病院に行くことが困難となる場合があります。

多くの人は、1日や2日治療を行なわずとも、それほど影響はないだろうと考えるでしょう。しかし、その1日や2日によって治療効果が大きく下がり、治療が困難となる場合があるのです。
放射線治療は医師が綿密に照射の計画を立てて行ないます。
治療スケジュール通りに治療ができなかった場合、がんの再発や増殖を許してしまう可能性があります。
がんの完治のためには、治療スケジュールはしっかりと守る必要があるのです。

診断を受ける

治療後は定期検査を受ける

放射線治療のスケジュールを完遂した後も、定期的に病院で検査を受けましょう。
悪性のガンは再発や転移がしやすいので、治療後も五年間は定期的に検査を行なう必要があります。

特に、放射線治療を受けた場合は、皮膚が赤くなることや口内が乾くなどの「急性放射線障害」や、重篤な症状を引き起こす可能性がある「晩発性障害」(ばんぱつせいしょうがい)が現れることがあります。
がんや副作用の有無を調べるために、治療後も病院でしっかりと定期検査を受けましょう。

放射線治療で不安なことは診療放射線技師に相談しましょう

オッケーサインの医者

診療放射線技師について

放射線技師とは、医師からの指示に従い放射線の照射を行なう担当者です。
現在では放射線機器を使った治療のほか、MRI検査やCT検査、RI検査などの検査業務も行ないます。

放射線治療に関する専門家であるため、放射線治療に関する疑問や不安は、放射線技師に訊いてみてもよいでしょう。
医療機関内の放射線撮影室やCT室、MRI室などに行けば、放射線技師に会うことができます。
相談料は掛からないので、気軽に話を訊きに行きましょう。

お医者さんに相談する男性

いろいろなことを相談できる

放射線療法に携わる人は、主治医、放射線科医、診療放射線技師の三者です。主治医は、病気の診断を行なうほか、患者さんと一緒にどのような治療法を選択するかを決めます。この放射線科医の計画に沿って実際に治療を実施するのが、診療放射線技師です。

主治医や放射線科医は業務が多忙であるため、会える機会は少ないものです。しかし診療放射線技師であれば、治療や検査を行なう際に患者さんと会うので、治療での不安や疑問点について聞くことができるでしょう。
実際に放射線機器を扱い、検査や治療を行なう診療放射線技師は、放射線治療に関する卓越した知識を有しています。
治療方法の説明や副作用、治療における過去の成績についての内容なら、すぐに答えてくれるでしょう。

ハートマークを持つお医者さん

緊張を緩和させてくれる

診療放射線技師は、放射線治療を受ける患者さんをリラックスさせるために、患者さんとさまざまな雑談を行なうことがあります。
これは、治療に不安を感じる患者さんを落ち着かせると同時に、放射線治療の効果を高めるために行なうのです。
放射線治療を受ける多くの患者さんは、緊張のため無理な体勢をとったまま治療台に乗ってしまい、体の痛みや負担によってつい体を動かしてしまうことがあります。

患者さんが動けば、照射する部位もズレてしまい、正常な部位に放射線が当たってしまう可能性があるため、問題となります。
診療放射線技師は、こうした問題を避けるために、患者さんとの雑談をして緊張を解きほぐしてくれるのです。